
ドイツ旅行中、予約していた電車がキャンセルされてしまい、新しくチケットを買い直しました。どうすれば返金できますか?

それは災難でしたね・・・。ドイツ鉄道は、キャンセルがとても多いので、よくそのようなトラブルにあいます。でも、その分、返金リクエストの手順も簡単です。詳しく紹介しますね!
ドイツ鉄道(DB、ドイチュバーン)は、本当によくキャンセルになったり、電車が遅延したりしますよね。
ドイツを旅行する人やドイツに住んでいる人も、何度もこのようなトラブルにあってきているかと思います。
そこで、今回の記事では、ドイツ鉄道でトラブルが発生した場合の返金方法を詳しく説明しますね。
- ドイツ鉄道で予約していたチケットが返金となるパターン
- ドイツ鉄道の返金リクエストの方法
- 日本の銀行口座しか持っていない場合に返金してもらう方法(簡単にユーロを受け取る方法)
ドイツ鉄道の返金対象となる具体例
まず最初に、ドイツ鉄道の返金となるパターンを確認しましょう。
予約していた電車がキャンセルされた
予約していた電車がキャンセルされ、別の電車のチケットを買った
→キャンセルされた電車の料金が全額返金される
予約していた電車の到着時間が大幅に遅れた
実は、電車が遅れた場合も、運賃の一部が返金されます。
予約していた電車が1時間以上遅れて最終目的地に到着した
- 1〜2時間の遅れ → 運賃の25%が返金される
- 2時間以上の遅れ → 運賃の50%が返金される
予約していた電車がキャンセルされ、別の電車に乗った
予約していた電車(座席予約済み)がキャンセルされ、別の電車に乗り、当初予定より1時間以内の遅れで目的地に到着した
→予約していた電車の座席予約料金のみが返金される
予約していた電車がキャンセルされ、別の電車に乗り、到着時間が大幅に遅れた
予約していた電車(座席予約済み)がキャンセルされ、別の電車に乗り、当初予定より1時間遅れて目的地に到着した
→予約していた電車の座席予約料金と、電車運賃の25%が返金される
ドイツ鉄道への返金リクエストは3ヶ月以内(遅くとも12ヶ月以内)におこなう
EUの法律では、電車のキャンセル・遅延による返金リクエストは、3ヶ月以内におこなう必要があります。
ただし、ドイツ鉄道は12ヶ月以内までなら返金対応してくれます。
12ヶ月以上前であるなら、原則、返金対応はありません。
ですが、キャンセルされたチケットの金額が大きかった場合は、ダメ元で返金リクエストしてみても良いかもしれません。

ドイツ旅行中に電車がキャンセルされた方で、すでに日本に戻られている方も、絶対泣き寝入りせずに、返金リクエストしましょうね!
ドイツ鉄道の返金方法と必要なもの
ドイツ鉄道の返金方法は3つ
返金方法は3つあります
- ドイツ鉄道の窓口で返金してもらう
- ドイツ鉄道に返金リクエストを手紙で送る
- ドイツ鉄道のホームページ・アプリで返金リクエストする
ドイツ鉄道の窓口で返金してもらう方法
ドイツ鉄道の窓口で返金対応してもらえる可能性は非常に低い
一番シンプルなやり方はこれです。
駅の中にあるドイツ鉄道の窓口に行って、事情を説明して、返金対応してもらいましょう。
ラッキーだと、キャンセルされた電車の運賃をその場で返してもらえます。
ただ、実は、窓口でその場で返金対応してくれる可能性はとても低いです。
代わりに、書類を渡されて、手紙で送れと言われることがほとんど。
こうなると、返金リクエストに少し時間がかかってしまいます。
ドイツ鉄道に返金リクエストを手紙で送る方法
ドイツ鉄道の返金にはヨーロッパの銀行口座が必要になるが・・・
窓口で断られたら、ドイツ鉄道の窓口やホームページで返金リクエストの書類をもらい、郵送するというやり方をする必要があります。
この場合、一番大きな問題になるのが、返金の受取口座が必要なこと。
つまり、その口座はヨーロッパの口座(IBANがある口座)である必要があり、日本の銀行口座では受け取ることはできないんです。
でも、ドイツを旅行している方だと、そのような口座は持っていませんよね。
(一応、色々な手続きをすれば、理論上は日本の口座でも受け取ることはできると思いますが、多額の海外送金手数料を取られることを考えると、正直、微妙です)
ドイツ鉄道の返金の受け取りにはWiseを使おう
日本から旅行にきている方は、ヨーロッパの銀行口座がないため、ここであきらめてしまう人がとても多いです。
でも、泣き寝入りしては絶対ダメです!
ドイツ鉄道に正当に返金をリクエストしましょう!
では、ヨーロッパの銀行口座をどうやって作ればよいでしょうか?
実は、とってもカンタンで、業界最大手の海外送金サービス「Wise」(ワイズ)(登録無料)のアカウントを作ること。
Wiseの口座を開設すると、ユーロ通貨を受け取れるバーチャル口座(ベルギーの銀行の口座)をつくってもらえます。
なので、Wiseの自分のユーロ口座の情報を、返金リクエスト書類に入力すればOKです。
数週間すると、Wiseのユーロ口座にお金が返金されます。
返ってきたユーロは、Wiseデビットカード(発行手数料・年会費無料)を通じて、オンラインショッピングなどで使えます。
たとえば、日本のAmazonや楽天でオンラインショッピングをするときに、Wiseデビットカードを使えば、返金されたユーロを使って、日本円で支払ってくれますよ。
なので、返金されたお金が無駄になることはありません。

Wiseのアカウントを作り、本人確認が終われば、最短数日で、ユーロ口座を使えるようになりますよ!Wiseのアカウントの無料作成方法や、ユーロの受け取り方は、こちらの記事をチェックしてくださいね!
ドイツ鉄道の返金リクエストフォームの記入方法
リクエスト書類は以下のリンクからダウンロードできます。
ドイツ鉄道 返金リクエストページ:https://int.bahn.de/en/help/contact/passengers-rights-claim-form

ページの真ん中ぐらいに、「Here you can fill in and print out the accessible form. (PDF, 116 KB)」と書いてあるので、そこからフォームをダウンロードしましょう。
次に、その下にある「Address label to print out (PDF, 1 MB)」から、宛先ラベルをダウンロードします。
その1枚目をプリントアウトして、封筒に貼り付けて送りましょう。
ドイツ国内での郵便であれば切手は不要です。
日本からは、国際郵便に必要な料金が発生します。
ドイツ鉄道のホームページ・アプリで返金リクエストする
もしドイツ鉄道のホームページ・アプリでチケットを購入していたなら、返金リクエストは非常に簡単になります。
まずは、ドイツ鉄道のページアクセスし、ログインしましょう。
返金リクエストするチケットを選ぶ

返金リクエスト手続きに進む


チケット下の方に「Submit compensation request」とあるので、それを選びます。

そのまま「Submit request now」を選択し、次に進みましょう。
遅延・キャンセル情報を入力

予約した電車に何が起きたかを選んでいきます。
到着時間が遅れた場合や予約した電車と異なる電車などに乗った場合は、一番上を選びましょう。

電車が遅延した場合、最終目的地への到着が60分以上遅れた場合が一部返金対象です。
60分以上遅れたならば、下を選びましょう。

一部返金されるであろうという案内が出るので、そのまま「OK, continue」を選びましょう。

まずは、予約していた電車の情報を入力します。

次に、実際の、最終目的地への到着時間などを入力します。
追加料金の支払いなどについて入力します。


予約者情報の入力

次に、予約者情報を入力していきます。
旅行者の場合、日本の住所でも問題ありません。
返金方法の入力

返金方法は、ドイツ鉄道のバウチャーか、指定口座への振り込みの2つになります。
日本の銀行口座は登録できませんので、先ほど説明した、Wiseのユーロ口座を使いましょう。
返金リクエストの最終確認

最後に、2つの質問があります。
返金リクエストの控えは、必ずメールで送ってもらうようにしましょう。
数週間経っても返金がされない場合は、遠慮無く、ドイツ鉄道にメールを書きましょう。
アンケートは参加する必要はないです。

最後に、リクエストが送られたという画面になります。
返金は数週間でおこなわれますので、あとは待つだけです。
ドイツ鉄道のホームアプリで返金リクエストする
アプリからの返金リクエストも、ホームページからの返金とまったく同じで、とてもカンタンです。
ここでは、ドイツ語版でみてみましょう。
返金リクエストするチケットを選ぶ
まずは、アプリを起動し、返金してほしいチケットを選びます。

チケットが開いたら、画面の一番下にある、「Weitere Aktionen」という部分を選択します。
返金リクエスト手続きに進む

「Entschädigung beantragen」を選び、返金リクエスト手続きに進みます。

そうすると、ウェブサイトでのクッキー使用許可について聞かれます。
「Alle Cookies zulassen(すべてのクッキーを受け入れる)」を選びます。

予約していた電車の60分以上の遅れ、あるいは、電車のキャンセルが、返金対象であることが確認されますので、そもまま「Antrage jetzt stellen」に進みます。
遅延・キャンセル情報を入力

予約した電車に何が起きたかを選んでいきます。
到着時間が遅れた場合や予約した電車と異なる電車などに乗った場合は、一番上を選びましょう。

遅れが60分以内だったら上(返金対象外)、60分以上だったら下(返金対象)を選びましょう。

そのまま「OK, weiter」を選びましょう。
まずは、予約していたチケット情報を確認します。


次に、実際の、最終目的地への到着時間などを入力します。

ここの質問は、予約していた電車に遅延・キャンセルがあった場合、電車以外の交通手段(バス、タクシー、自動車)を使わなかったかどうかを聞いています。
別の電車に乗っただけなら、上の「Ja(はい)」を選びます。
途中、キャンセルされた電車の代わりに、一部、タクシーやバスを使った場合は「Nein(いいえ)」を選びます。

次の質問は、予約していた電車のキャンセル・遅延に伴い、追加の支払いが発生したかです。
たとえば、タクシーやバスを使った場合、あるいは、電車が遅れて、乗り継ぎができず、ホテルで一泊した場合などはここで「Ja(はい)」を選びます。
電車がキャンセルされて、単に次の電車に乗っただけで、とくに使いの支払いが発生していないなら、「Nein(いいえ)」で大丈夫です。
ここで「はい」を選ぶと、その費用の領収書などの提出ができます。
予約者情報の入力

次に、予約者情報を入力していきます。
旅行者の場合、日本の住所でも問題ありません。
返金方法の入力

返金方法は、ドイツ鉄道のバウチャーか、指定口座への振り込みの2つになります。
指定口座への振り込みの場合は下を選びましょう。
日本の銀行口座は登録できませんので、先ほど説明した、Wiseのユーロ口座を使いましょう。

最後に、2つの質問があります。
上の方は、返金リクエストの控えのメール送信について。こちらにはチェックを入れて、必ずメールで送ってもらうようにしましょう。
数週間経っても返金がされない場合は、遠慮無く、ドイツ鉄道にメールを書きましょう。
下の方は、アンケート参加についてです。
参加する必要はないので、チェックなしでOKです。

最後に、リクエストが送られたという画面になります。
返金は数週間でおこなわれますので、あとは待つだけです。

再度、チケットのページに戻ると、返金リクエストが完了したことがわかるようになっています。
まとめ:ドイツ鉄道の返金リクエストはオンラインでやるとカンタン!
いかがでしたか?
ドイツ鉄道は日本とは比べものにならないぐらい、電車が遅れたり、キャンセルになったりします。
一方で、返金リクエストはかなりスムーズにおこなうことができます。
そのため、電車の遅れ・遅延により、金銭的な損害が発生した場合は、必ず返金リクエストをおこないましょう。
泣き寝入りは絶対ダメですよ!
ヨーロッパの銀行口座がない場合、無料のWise口座を作って、絶対に返金を受け取りましょう!