
ドイツに来て、ユーロを受け取る口座が必要になったんだけど、まだ銀行口座が作れていないので、ユーロを受け取ることができず困っています・・・。

ドイツでまだ銀行口座をつくっていなくても、ユーロの支払いを受け取ることができる方法がありますよ。詳しく説明しますね!
ドイツで銀行口座をつくっていないと、ユーロを受け取る必要がある時、とっても不便ですよね。
たとえば、
- ドイツ旅行したときに、予約していたドイツ鉄道の電車がキャンセルされたため、チケット代の返金を受け取るためにユーロの口座が必要
- ドイツでアルバイト・仕事をはじめたが、まだ銀行口座が作れていないため、給料の受け取り口座を書類に書けない
- ドイツ留学・駐在からの帰国前にドイツの銀行口座を閉鎖したので、アパートのデポジットを受け取る口座がない
などがあります。
そんな時に使えるのが、「Wise」(ワイズ)という世界中で人気の金融サービス会社です。
無料のWiseのアカウントを作れば、ユーロを受け取る口座を無料で持つことができるんです!
詳しく解説しますね。
銀行口座をつくらずにユーロを受け取る必要がある場面
まず、どういう時に、ユーロを受け取る必要が生まれるかみてみましょう。
ドイツ旅行でのドイツ鉄道の返金を受け取る
ドイツ鉄道は、日本とは比べものにならないほど、頻繁に電車のキャンセル・遅延が発生するので、本当に大変・・・。
それにより、旅行の計画を色々と変えなければいけません。
ただ、キャンセル・遅延が多いので、逆に、ドイツ鉄道の返金手続きはとっても簡単なんです。
それでも1つ問題があり、ドイツ鉄道の返金の受け取り口座がヨーロッパの口座しか使えないこと。
そのため、日本から短期でドイツ旅行に来ている人は、泣き寝入りしているケースが多いです。
その時には、「Wise」の口座を無料で作れば、お金を受け取ることができるんです!
なお、ドイツ鉄道の返金手続きについては、こちらの記事を参考にしてくださいね。
ドイツでワーホリ・留学中の給料の支払い口座
ドイツにワーホリや留学で来ている方は、仕事・アルバイトをすることになりますよね。
仕事は見つかったのは良かったけれど、ドイツに来たばかりで、まだドイツの銀行口座をつくることができていないケースも多いのではないでしょうか?
そのような場合、「Wise」があれば、C24やN26などの、ドイツで人気の銀行口座をつくる前に、給料の受取口座をもつことができます。
なお、今、一番ドイツでおすすめの銀行口座については、こちらの記事もチェックしてみてくださいね!
ドイツ滞在から日本へ最終帰国する際のデポジット受け取り
ドイツに駐在、ワーホリ、留学で滞在していたけれど、日本に帰国をすることになり、銀行口座を閉じる方もいると思います。
ただ、銀行口座を閉じ、アパートを退去したあとに、アパートのデポジットが返ってきますよね。
そのときに、ドイツの銀行口座がないと受け取れません。
そんなときにも、「Wise」を使えば、簡単にデポジットを受け取ることができます。
なお、時々、ドイツから日本に帰国したあとも、ドイツの銀行を維持している人がいますが、それは本当にリスクが高いので、ドイツで作った銀行口座は絶対に帰国前に閉鎖するようにしましょうね。
ユーロの受け取りに一番簡単な方法がWiseを使うこと
Wiseはイギリス発のフィンテック企業
ここまで「Wise」(ワイズ)の便利さについて説明しましたが、Wise自体についてちゃんと説明できていませんでした。
Wiseは、2011年に創設された、オンライン海外送金サービス専門会社です。
その革新的な方法により、海外送金にかかるコストを大幅に下げたことで、一気に海外送金サービスの業界サービスとなりました。
その後、金融サービスを海外送金から広げていき、業績も上がっていきます。
もちろん、世界中ですでに地位を確立しており、ロンドン証券取引所にも上場され、日本でもちゃんと「資金決済に関する法律」で指定される事業者に登録されています。
現在のWiseの利用者は世界で1600万人以上おり、毎月世界で1兆3000億円の取引がおこなわれています。
ただ、日本では海外送金サービスがあまり需要が高くないことから、知名度はあまり高くなく、日本語で詳しく解説されたページは多くありません。
ユーロやその他の複数通貨をWiseでもつことが出来る
「Wise」の最大の特徴は、海外送金手数料が業界最安であること。
でも、知られていない、もう1つのすごい特徴があります。
それが、複数の通貨を持てること。
ユーロはもちろん、日本円、アメリカドル、イギリスポンドなども、Wiseにまとめてお金を入れておくことができます。
これを、「マルチカレンシー口座」と呼びます。
そして、それぞれの外貨に、独自のヴァーチャル銀行口座情報がついています。
そのため、今回のケースである、
- ドイツ旅行したときに、予約していたドイツ鉄道の電車がキャンセルされたため、チケット代の返金を受け取るためにユーロの口座が必要
- ドイツでアルバイト・仕事をはじめたが、まだ銀行口座が作れていないため、給料の受け取り口座を書類に書けない
- ドイツ留学・駐在からの帰国前にドイツの銀行口座を閉鎖したので、アパートのデポジットを受け取る口座がない
といった場合にも、「Wise」を使えばユーロでお金を受け取ることができるんです。
いかがでしょうか?
Wiseのすごさ、便利さが伝わったかと思います。
Wiseの使い方(登録・本人確認方法)
事前に準備するもの
Wiseの登録方法と実際の海外送金のやり方を説明させていただきますね。
なお、今回の登録方法は現在日本に住んでいる方を対象にしています。
(既にドイツにいる方は、こちらをご覧ください)
Wiseの登録・使用には、2つのステップが必要です。
- Wiseアカウント作成
- 本人確認
それぞれに、以下のような事前準備が必要なので、その準備ができたら、手続きをはじめてください。
- メールアドレス
- 日本の携帯電話番号(アカウント認証の際に必要です)
- マイナンバーカード(ない場合はマイナンバー通知書と、運転免許証やパスポートなどの写真付身分証明書)
- スマートフォン
- 紙とペン(本人認証の際に必要です)
Wiseアカウントを無料でつくる
準備ができたら、Wiseのアカウントを無料で作成しましょう。
まず、下のボタンをクリックして、Wiseのホームページに飛びます。

画面真ん中の「アカウントを開設する」か、画面右上の「会員登録」を押します。どちらでも内容は一緒です。
次に、「メールアドレス」を入力します。
次に、「アカウントの種類」で「個人アカウント」を選びます。
次に、「居住国」で「日本」を選びます。
次に、「電話番号」で、日本の国番号「+81」を選んで、自分の番号を入力します。
認証コードが、携帯電話の「メッセージ」というアプリに送られていると思うので、それ入力します。
次に、「パスワード」を新しく設定します。
まずはこれでWiseのアカウント作成完了!
このあと、次の画面に自動的に変わります。
「送金する」は後回しでOK
画面上には「Wiseで使いたいオプションの選択」があらわれたと思います。
今回は、送金は必要ないので、ここでは「あとで」を選びます。
Wiseを使った海外送金の方法については、こちらのページをチェックしてくださいね。
本人確認をおこなう(スマートフォン操作推奨)
もし、これまでパソコンで操作していた方は、本人確認は基本的にスマートフォンでおこないます。
PCからでもできるのですが、携帯電話からやった方が簡単ですよ。
今、パソコンの画面には、本人確認のためのリンクをメールでスマホに送るか、パソコンの画面にQRコードを表示させ、それをスマホで読み込むかを聞かれていると思いますので、ご自身がやりやすい方を選んでくださいね。
スマートフォンに移動したら、「本人の確認方法」を選択します。
マイナンバーカードの情報はいずれにせよ提出する必要があるので、本人の確認方法はマイナンバーカードを使うことが一番楽です。
画面に4桁の認証コードが届くので、認証コードを紙に手書きし、その紙とマイナンバーカードを並べ、写真を撮影します。
撮影できたら「続行してアップロード」を押します。
次に、画面の指示に従い、身分証明書の厚さがわかるように、撮影します。
次に、身分証明書の裏面を撮影します。
次に、4桁の認証コードを書いた紙を手に持ち、カメラのインカメラを使って、自分と紙の写真を撮ります(自撮り、セルフィー)。
次に、マイナンバー関連書類をアップします。
次に、受取手(ドイツ側)の居住国として「ドイツ」を選択します。
次に、送金の目的を選びます。
次に、「送金の詳細」を確認します。このときに、ドイツ側に届く金額や日にち、日本側で振り込む金額がわかります。
次に、Wiseへの入金方法を選びます。
ここでは、「銀行口座振込」か「デビットカード」のみが選べ、「クレジットカード」は選べません。
また、「デビットカード」より、「銀行口座振込」の方が手数料が安い場合が多いです。
ここでは、「銀行口座振込」を選んだとします。
そうすると、Wiseの銀行口座情報が表示されます。
(私はこれまで、Wiseの三菱UFJ銀行の口座にしか送ったことはありません)
指定された期限までに入金します。
オンラインバンキングをもっていれば、すぐに振り込みができて便利ですよ。
あとは、受取人(ドイツ側)にお金が届くのを待つだけです。
なお、Wiseの銀行への入金が確認されないと、ドイツ側への送金がはじまらないので、ご注意ください。
以上、大変長くなりましたが、Wiseの登録手順・送金方法・本人確認の流れでした。
既にドイツにいる方のWiseを使った海外送金は要注意
既にドイツにいる方に注意していただきたいことがあります。
それは、既にドイツにいて、日本でWiseのアカウントを作っていない場合、日本にある自分の銀行口座からドイツにある自分の銀行口座にお金を移すことはできないこと。
その場合は、ご家族やご友人にWiseのアカウントを作ってもらい、ご家族やご友人の口座から、ドイツの自分の口座に送ってもらう必要があります。
その後、その分の金額を銀行振り込みなどで、ご家族や友人に送ればOK。
もちろん、ドイツに来る前に、日本でWiseに登録していれば、ドイツに来たあとも、日本の銀行からドイツの銀行へのお金の移動が一人でできますよ。
そのため、ドイツに来る予定で、まだ日本にいる方は、忘れないように日本にいる間にWiseのアカウントを作っておいてくださいね。
ただ、もうドイツに来てしまっているから、Wiseのアカウントを作る必要がないかと言われれば、そうではありません。
ドイツで新しくWiseを作ると、日本からドイツにの自分の口座にお金を送ってもらうときに、自分のアカウントのメールアドレスを日本側に伝えるだけで、とても簡単に送金ができます。
日本側にとっては、ドイツ側の銀行情報の入力には手間がかかりますので、自分のWiseアカウントのメールアドレスを教えて、送金をしてもらった方が、お互いにかなり楽になります。
ドイツでWiseのアカウントの作り方は、日本のときとほとんど同じです。
必要書類が、マイナンバーカードの代わりに、滞在許可証とパスポートが必要になります。
また、ドイツの銀行口座情報も必要です。
Wiseでユーロ口座の情報を確認する方法
最後に、「Wise」でユーロ口座の情報を確認する方法を説明します。
Wiseのアカウントを持っている方でも、自分のユーロ口座情報を確認する方法を知らない方が多いです。
Wiseのアプリからユーロ口座を選択する
まず、Wiseのアプリを開き、「ユーロ」を選びます。

受け取りを選ぶ
次に、「その他」を選びましょう。

次に「受け取る」を選びましょう。

「お客様のEUR口座情報」をみる
次に、「お客様のEUR口座情報」を選びましょう。

そうすると、口座情報が表示されます。
ちゃんとBIC、IBANも記載されていますね。
Wiseの住所は、ドイツではなく、ベルギーになります。
だからと言って、ドイツからのユーロの受け取りが出来ないことはほぼないですし、ドイツ以外の国からのユーロも問題なく受け取れますよ。
参考:ユーロでお金を受け取っても、日本の買い物で利用可能
ユーロでお金を受け取ったけれど、日本に帰ったあとには、ユーロを使う機会がないと思う方もいると思います。
でも、ご心配なく!
「Wise」で受け取ったユーロは、「Wiseデビットカード」(年会費無料)を作れば、日本でも海外でも、ショッピングで使うことができますよ。
「Wiseデビットカード」の特徴や使い方については、こちらの記事をご覧ください。
まとめ:ユーロでお金を受け取るには無料のWiseを使おう!
いかがでしたか?
「Wise」で無料のマルチカレンシー口座(複数通貨がもてる口座)を作れば、急にユーロでのお金を受け取ることになった時も、一番お得に、はやく受け取ることができますよ!
実は、その他にも似たようなサービス(ソニー銀行など)もありますが、手数料や為替レートを考慮すると、ワイズが一番お得です!
アカウントの作成はとっても簡単で無料ですので、ドイツ旅行やドイツ滞在の予定がある人は、早めに作っておきましょう!