
ドイツ旅行中の買い物は、免税手続きをすれば、お金が返ってくると聞ききました。どうすればいいですか?

タックスリファンドのことですね!EU(ドイツ含む)の消費税(付加価値税)分の一部が返ってくるので、買い物の時、出国時に忘れずに手続きをしましょう!手続きを詳しく紹介しますね。
- EU(ドイツ含む)の商品には19%の消費税がかかっている
- 日本からの旅行者であれば、EUでの買い物は、出国時に、消費税分の一部(購入金額の大体10%前後)がキャッシュバックされる
- キャッシュバックをもらうには、商品購入時に免税用の書類をもらっておく必要があるので、ドイツでの買い物の時には忘れずにその書類をもらうようにしましょう
免税・タックスリファンドとは
免税手続きで消費税がキャッシュバックされます
EUでは、商品に19%の消費税(付加価値税=VAT)がかかっています。
とても高いですよね…。
でも、この消費税の一部は、日本からEUに旅行に来ている人は、EUを出国する時にキャッシュバックしてもらえるんです!
もちろん、ドイツ旅行に来ている人も対象ですし、ドイツ以外のEUに旅行した人も同様にキャッシュバックがもらえます。
付加価値税は基本的には19%ですが、食品・本・地図・骨董品・医薬品は7%です。
なお、キャッシュバックされるのは、購入金額の19%ではないので注意しましょう。
大体、購入金額の10%前後がキャッシュバックとなります。

10%であっても十分大きいですよね!絶対忘れずに手続きしましょう。ドイツ以外のEUの国でも同じようにキャッシュバックがもらえますよ。
免税・キャッシュバックを受け取ることができる条件
キャッシュバックを受け取ることができる条件を確認しておきましょう。
- EU外に住んでいること
- 日本、アメリカなど
- 免税を申告する商品の合計金額が50.01ユーロ以上であること
なお、基本的には、EU内で買って、未開封でEU外に持ち出す商品のみが対象です。
ドイツで買って、全部食べてしまったものなどは免税対象外です。
買い物の際には免税用の書類をもらうのを忘れずに
免税を申請するには、買い物をする時に、お店から免税用の書類をもらう必要があります。
商品の支払時に、
タックス リファンド プリーズ
Tax Refund please.
などと伝え、パスポートを提示すれば、商品の購入レシートとは別に、免税用の書類がもらえます。
観光地にあるお土産物屋さんやデパートなどでは、「タックスリファンド」や「タックスフリー」と言えば、すぐに伝わると思います。
ただし、小さいお店などではできない可能性があります。
この書類の他の呼び方は、
- タックスフリー ショッピング チェック(Tax-Free Shopping Check)/英語
- アウスフーウ ベシャイニグング(Ausfuhrbescheinigung)/ドイツ語
などがあるので、「タックスリファンド」と言って伝わらなければ、こちらの言葉を使ってみましょう。

ホテルに戻ったら、書類に必要事項(名前、日本の住所、パスポート番号、サインなど)を記入しておきましょう。サインは漢字でもローマ字でもどちらでもOKです。
ドイツの空港での免税手続きの方法
航空会社のカウンターに行く
まずいつも通り、航空会社のカウンターに行き、チェックイン手続きを進めます。
手続きをはじめる時や、荷物をはかる時などに、係員の方に「免税手続きをおこないます」と伝えます。
英語では、
アイド ライク トゥーゲット タックスリファンド
I would like to get tax refund.
と言えば伝わると思います。
そうすると、普通であれば、荷物タグをつけてもらったバッグは、そのまま航空会社に回収されますが、免税手続きをおこなう場合は、荷物タグがついたバッグを一度こちらで引き取ります。
税関に行く
次に、税関に行きます。
税関は、ドイツ語では「Zoll(ツォル)」、英語では「Custom(カスタム)」といいます。
必要なものは、
- 免税を申し込む商品の現物
- できるだけスーツケースに入れず、別にまとめておいた方が手続きがスムーズになります
- 基本的には未開封が望ましいです
- 免税を申し込む商品のレシート
- レシートとともにもらった免税用の書類
- 必要事項(名前、日本の住所、パスポート番号、サインなど)を記入しておきましょう
- パスポート
- 搭乗券
- 荷物タグがついたバッグ
です。
係員の方が、それらを確認します。
とくに、実際に購入したものの現物確認をされます。
還付金が少ない場合は、現物確認が省略されることもあります。
問題がなければ、免税用の書類にスタンプを押してもらえます。
商品をバッグから出している場合は、荷物タグがついたバッグに商品を戻し、バッグがそのまま税関で回収され、飛行機へと運ばれます。
もし、荷物タグがついたバッグが税関で回収されなかったら(商品を入れていなかったバッグなど)、再度、航空会社のカウンターに行き、バッグを預けましょう。
- 手続き自体は早ければ数分で終わります。ただし、列が長くなっていることが多いので、注意しましょう。
- 最近は、荷物タグを機械で発行し、自分でつけることも多いです。その場合、税関にはすでに荷物タグをついたバッグをもっていきましょう。荷物タグをつけてなかったために、係員の方ともめていたケースを見たことがあります。
免税カウンターに行く
スタンプを押された免税レシート、パスポート、航空券をもって、免税カウンターに行きます。「TAX FREE」などと大きく書かれていることが多いです。
免税カウンターは、多くの場合、税関の近く(大体は隣)にあるので、簡単にみつけられると思います。
大手だと、グロバールブルー社(Global Blue)、トラベレックス社(Travelex)などがあります。

書類確認が終わると、現金かクレジットカードによる返金が選べます。
ただ、現金だと、3〜4ユーロの手数料が取られることが多いです。
一方、クレジットカードであれば手数料無料なので、クレジットカードでのキャッシュバックがおすすめですよ。
クレジットカードはどのカードでも大丈夫です。
なお、キャッシュバックされるのは、購入金額の19%とはならないので注意しましょう。
多くの場合は、購入金額の10%前後のキャッシュバックとなります。
- キャッシュバックの計算例 100ユーロの商品を購入した場合
- 100ユーロのうち 商品自体:84.03ユーロ 消費税:15.97ユーロ
- 消費税分15.97ユーロのうち、大体10〜20%前後(1.59〜3.18ユーロ前後)が免税カウンターに手数料としてとられる
- 現金キャッシュバックの場合はさらに手数料がとられる
- そのため、最終的にキャッシュバックされるのは12〜14ユーロ前後
- 商品購入金額の10%前後になる計算
ドイツ主要空港の免税カウンターの場所
基本的に、税関と免税カウンターは隣あっています。
以下では、ドイツの主要空港である、
- フランクフルト国際空港(FRA)
- デュッセルドルフ国際空港(DUS)
- ミュンヘン国際空港(MUC)
- ベルリン国際空港(BER)
の免税カウンターの場所を紹介します。
なお、ここにあげているもの一例で、他にもいくつかあります。
フランクフルト国際空港(FRA)の免税カウンターの場所
- ターミナル1
- ホールC(Halle C/Hall C)、Level 2、Entrance 4近く
- ホールB(Halle B/Hall B)、Level 2
- ターミナル2
- ホールD(Halle D/Hall D)、Level 2
- ホールD(Halle D/Hall D)、Level 3
詳しい営業時間などはこちらをご確認ください。
デュッセルドルフ国際空港(DUS)の免税カウンターの場所
チェックインカウンター190番の先
詳しい営業時間などはこちらをご確認ください。
ミュンヘン国際空港(MUC)の免税カウンターの場所
- ターミナル1
- モジュールB、Level 4
- ターミナル2
- ゲートG, H、Level 4および5
詳しい営業時間などはこちらをご確認ください。
ベルリン国際空港(BER)の免税カウンターの場所
- ターミナル1
- ギャラリーエリア、Level E2
詳しい営業時間などはこちらをご確認ください。
おわりに:ドイツ旅行の買い物は19%のキャッシュバックを忘れずに
いかがでしたか?
ドイツをはじめ、EUを旅行した人は、絶対に忘れずに免税手続きをおこないましょうね。
19%も消費税として支払っているので、その一部がキャッシュバックされるのは、かなり大きいですよね。
とくに注意しなくてはいけないのが、商品購入時に、忘れずに免税用の書類を発行してもらうことです。
そのあとの空港での手続きは、簡単にできると思います。
- EU(ドイツ含む)の商品には19%の消費税がかかっている
- 日本からの旅行者であれば、EUでの買い物は、出国時に、消費税分の一部(購入金額の大体10%前後)がキャッシュバックされる
- キャッシュバックをもらうには、商品購入時に免税用の書類をもらっておく必要があるので、ドイツでの買い物の時には忘れずにその書類をもらうようにしましょう