日本ではチップを払う習慣はないので、海外のチップ文化が理解しにくいことも多いですよね。
ある国ではチップを払う必要がないようなシーンで、他の国では払わなくてはいけなかったというのはよく聞く話。
アメリカでは、チップを払わなかったことで、ウェイターから追いかけられるという話も。
そこで、今回の記事では、これからドイツに旅行や留学・仕事などで行く方のために、ドイツでのチップ文化をご紹介。
チップを払う際の、具体的な金額の例や、ドイツ語フレーズも紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
結論を先に言えば、
- チップが必要な場面 → 支払金額の5〜10%がチップ
- レストラン、タクシー、美容室、ホテルのポーターサービス
- チップ不要な場面
- カフェ、ファストフード、ホテルのベッドメイキング・清掃
- 海外旅行にあまり行ったことがなく、チップ文化になじみがない
- ドイツで失礼とならないように、事前にマナーを学んでおきたい
ドイツでチップを支払うのはどういう時?
アメリカに比べると、ドイツではチップの習慣は少ない
チップ文化が強い国と言えばアメリカがありますよね。
アメリカでは、チップは必ず払う必要があります。
それは、ウェイターの時給が低く抑えられており、チップを含めた稼ぎにより、一般的な労働者の時給と同等になるように決められていることが多いからです。
それに対して、アメリカに比べると、ドイツではチップを払う習慣は少ないと言えます。
ドイツの方に聞くと、ドイツでのチップはあくまでも、支払いたい人がやるべきものであり、絶対に支払わなくてはいけないというものではないようです。
これは言葉にもあらわれており、チップはドイツでは「Trinkgeld(トリンクゲルト)」と言います。
これは文字通り訳すと「飲み代」であって、お釣りなどをとってもらって、コーヒーなどの飲み代にしてほしいというニュアンスがあるようです。
つまり、アメリカのように「労働に対する対価」としてのチップというより、「お小遣い・臨時収入」といった位置づけになると思います。
ドイツでチップを払うときに、まずはその違いを抑えておきましょうね。
ドイツのレストランではチップは必要!
ドイツでもよくチップが支払われる場面があり、それがレストランなどに食事に行ったときです。
つまり、ウェイターに席に案内され、注文し、食事後に会計をおこなう(後払いする)ような食事です。
(ただし、パブは先払いのことが多いですが、チップを払うことが一般的です)
ドイツの美容院、タクシー、ホテルのポーターサービスでもチップは必要!
レストランの食事以外の場面でチップは、他にも美容院やタクシー(Uberなども含む)があります。
それに加え、公共の場所でのトイレ利用時には1〜2ユーロ程度の支払いが必要です。
最近はクレジットカード払いができる場所もありますが、基本的に現金払いのみですので、1〜2ユーロの硬貨は常に多めに持ち歩くように注意しましょう。
ドイツでのチップはどれぐらい支払う?現地の方にインタビュー!
では、どれぐらいのチップが支払われているのでしょうか?
実際に、私のドイツの友人(若者からご高齢の方まで)に聴いてみました!
結論としては、チップの目安は支払金額の5〜10%です。
つまり、
「支払額 + 支払額の10%」の金額を切りの良い数字にまとめて支払う
ことが多いようです。
具体的にみてみましょう。
料金 | 料金の10% | 料金+料金の10% | 最終的に払う金額 | チップとして払った金額 |
15.0 € | 1.5 € | 16.5 € | 16〜17 € | 1〜2 €(7〜13%) |
38.0 € | 3.8 € | 41.8 € | 40〜42 € | 2〜4 €(5〜11%) |
85.0 € | 8.5 € | 93.5 € | 90〜95 € | 5〜10€(7〜12%) |
大体、これぐらいの感覚でチップを支払う人が多いです。
ドイツでのチップの払い方は?
ドイツでチップを支払う時にはこう言おう!丸暗記ドイツ語フレーズ!
では、会計が9.37ユーロであり、10ユーロを支払った場合に、自分がほしい金額のチップを払う場合はどのように言うでしょうか?
次の文章を、お金を渡しながら言えばOKです。
- お釣りがいらない場合
- ドイツ語
- Stimmt so.
- シュティムト ゾー
- 英語
- Keep the change.
- キープ・ザ・チェンジ
- ドイツ語
- 9.5ユーロの支払いをする場合(50セントだけ、お釣りを返してもらう場合)
- ドイツ語
- Machen Sie bitte 9.5 (Euro).
- マッヘン ズィー ビッテ ノイン(オイロ)フンフツィッヒ
- 英語
- I will pay 9.5 Euro.
- アイ ウィル ペイ ナイン・フィフティ ユーロ
- ドイツ語
お釣りをすべてもらう場合は、とくに言う必要がないです。
なお、ドイツではほとんどの場面で英語が通じますので、英語で言っても大丈夫ですよ。
ドイツで英語が使える場面、英会話のコツはこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
ドイツでクレジットカードを使ってチップを支払う方法
クレジットカードで支払う時も、チップを入れた金額を、上記の言い方で伝えます。
また、これはドイツの方の中でも意見が分かれますが、食事代をクレジットカードで支払った場合でも、チップは現金で渡すべきと考える方もいます。
その理由は、現金のチップは直接的に従業員のもとにわたりますが、クレジットカードで支払ったチップは、従業員のもとにちゃんとわたらないことがあるからだそうです。
もちろん、クレジットカードでチップを払っても、多くの場合はしっかりと従業員にわたっていると思いますが、それをより確実なものにするために、チップだけ現金で払うという方も多いです。
そして、チップだけを現金で支払う場合、1ユーロ、2ユーロ硬貨で払うことも多いです。
そのため、常日頃から硬貨をもつようにしている方も多いですが、もちろん、カードの料金にチップを加えて払っても全然問題ないです。
ドイツで日本のクレジットカードを使うと絶対に損をするので注意!
なお、ドイツで一番お得に使えるクレジットカードは「Wiseデビットカード」が一番おすすめ!
正確には、クレジットカードではなく、プリペイドカードなので、使いすぎの心配もないので、ドイツ渡航前に作っておくとお得にドイツでお買い物ができますよ。

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ドイツでチップが不要な場合
カフェ、ファストフード店、パン屋
チップを支払うことが多い食事はレストランです。
一方、ファストフード店、カフェ、パン屋など、カウンターで先に商品を購入し、自分で席に持っていくようなお店では、基本的にはチップを払う必要はありません。
最近では、クレジットカードで支払うときに、金額画面でチップを入れる設定がされている(5%、10%、15%などから選べる)こともありますが、その場合でも、チップを支払う必要はありません。
ただし、こちらのお願いを聞いてもらった、対応がとても気持ちよかったなどの理由があれば、チップを支払ってもよいです。
あるいは、そのお店が好きという理由でもチップを払ってもよいでしょう。
また、実際にドイツの方のチップの払い方をみていると、ファストフード店、カフェ、パン屋などでも、現金で支払う場合は、切りの良い金額で支払っているシーンをよくみかけます。
たとえば、会計が9.37ユーロであり、10ユーロ紙幣を支払った場合を考えてみます。
この場合、お釣りは0.63ユーロ(63セント)となりますが、9.5ユーロ分を支払い、63セントではなく、50セント硬貨だけお釣りをもらう人が多いです。
あるいは、63セントをすべてチップとして払い、お釣りをもらわない人もいます。
それはチップと同じような機能を果たしていますが、実際には、チップとしてあげているというより、細かいお釣りをもらって、財布がパンパンになるのを避けるためにお釣りをあげているという感覚なようです。
とくに1セント・5セント硬貨の細かいお釣りは、かなり多くの方が好まないようです。
もちろん、こういった場合に、9.37ユーロ分ぴったりを支払い、63セントをすべてもらっても全く問題ありません。
ホテル(ただし、ポーターサービスには支払う)
ホテルに行った場合も、基本的には払わなくて大丈夫ですが、もちろん払う分には問題ありません。
まず、連泊時にホテルのベッドメイクをしてもらった場合、多くのドイツ人は払っていないです。
ただ、だいぶ散らかっていて、きれいにベッドメイクしてもらったことに感謝を示したいのであれば、枕元に「1〜2ユーロ」を置いておいてもよいです。
一方、ホテルのポーターサービス(入り口から部屋まで、大きな荷物を運んでくれるサービス)では、アメリカなどに比べると、ドイツでは渡さない人も多いですが、渡す人もいます。
その場合も、「1〜2ユーロ」でOK。
このあたりも、あまり神経質になる必要はないですよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、ドイツでチップを払うときに注意すべきことについて、紹介させていただきました。
ドイツではチップは必要で、チップを含めてクレジットカードを支払うことが、一番スマートにできておすすめですよ。
カードで払う際は、一番お得なカード(プリペイドカード)である、「Wiseデビットカード」が一番おすすめです。
海外でショッピングをしたときの両替レートが、世界で一番良いカードです。

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最後に、記事の内容をまとめておきますね。
- ドイツでチップは義務ではないが、感謝をあらわすために、支払われることが多いです
- レストラン、美容室、タクシー、ホテルのポーターサービスなどでチップを支払うことが多い
- チップの金額は支払額の5〜10%程度
- ドイツ語での支払金額の言い方は覚えておくと便利
- ただし、チップの支払い額については、あまり神経質に考える必要はない