ドイツへ移住するとき、最初に準備したいのは銀行口座でもSIMでもありません。
Anmeldung(住民登録)ができる住居を確保することです。
住所が決まらないと住民登録ができず、その後の銀行口座や各種契約も進めにくくなります。

つてがない人ほど、最初から「何年も住む理想の家」を日本から取ろうとしない方がいいですよ。まずは8〜12週間住める家具付きの家を確保して、ドイツに来てから本命の家を探す方がずっと現実的です。
結論:最初の家は「8〜12週間の着地用住居」でOK
このブログでは、つてゼロでドイツへ来る人に次の方法をおすすめします。
- 日本にいる間にAnmeldungできる家具付き住居を8〜12週間確保する
- その住所へ入居する
- Anmeldungを済ませる
- SIM・銀行・保険などを整える
- 現地内見をしながら、本命のWG・アパートを探す
大都市で本命物件を探す場合は、最初の住居を12週間確保しておくと安心です。中規模都市でも8週間は確保しておく方が動きやすいです。
なぜ最初から理想の長期物件を狙わない方がいい?
現在のドイツは住宅競争がかなり厳しく、外国人だけが困っているわけではありません。
Deutsches Studierendenwerkによると、2026年9月時点で学生寮の待機者は106,045人。民間WGの平均家賃も2026年は月510〜513€前後です。
- ミュンヘン:WG平均 約850€/月
- ベルリン:約650€/月
- ハンブルク:約650€/月
- ケルン:約640€/月
日本から応募する人は、さらにSCHUFAがなく、現地内見もできず、ドイツでの賃貸実績もありません。
だからこそ、最初は「安さ」ではなく「日本から予約できる・Anmeldungできる」を優先します。
いつから家探しを始める?
| 入居先 | このブログの目安 |
|---|---|
| ミュンヘン・ベルリン・ハンブルク・ケルン・フランクフルト等 | 入居12週間前から |
| その他の大学都市・中規模都市 | 入居8週間前から |
| 学生寮 | 大学の受入通知が来た日に申請 |
| 8〜10月入居 | 上記よりさらに2〜4週間早く動く |
これは法律上の期限ではなく、現在の住宅不足を踏まえた実用上の目安です。
学生なら「学生寮+民間バックアップ」を同時に進める
学生なら、まずStudierendenwerk(学生支援機構)の学生寮へ申し込みます。
学生寮は民間WGより安く、Deutsches Studierendenwerkの公表値では全国平均の寮費は約305€台/月(光熱費込み)です。一方、2026年の民間WG平均は約510〜513€/月です。
ただし待機者が10万人を超えているため、学生寮の結果を待ってから民間物件を探し始めるのは遅いです。
学生寮へ申し込んだら、同時にHousingAnywhereなども検索しておきましょう。
日本から探す第一候補:HousingAnywhere
HousingAnywhereは、海外から新しい都市へ移る学生・若手社会人などを想定した家具付き住宅プラットフォームです。
- 英語で利用できる
- 日本からオンライン予約できる
- 現地内見なしで契約できる物件が多い
- 家具付き物件が中心
- プラットフォーム上で大家と連絡できる
- 初月家賃を入居後48時間までHousingAnywhere側が保持する仕組みがある
よく分からない個人サイトではなく、海外移住者向けの大手プラットフォームです。支払いも必ず公式プラットフォーム内で行ってください。
ただし、掲載物件すべてでAnmeldungできるわけではありません。
予約前に大家へ次の2点を確認してください。
Can I register my address at this apartment?
Will you provide the landlord confirmation required for address registration?
※HousingAnywhereには正式なAffiliate Programがあるため、提携承認後はこのリンクをアフィリエイトリンクへ差し替え可能です。
予算に余裕があり、確実性を重視するならWunderflats
Wunderflatsも英語対応の家具付き住宅サービスです。
Wunderflats公式では、物件のServices欄に「Wohnungsgeberbestätigung」が表示されていれば、その住所で住民登録できると案内しています。
さらに、通常のドイツ賃貸で問題になりやすいSCHUFAが不要です。本人確認に加え、直近3か月以内の銀行残高証明や給与明細などで支払能力を確認します。
- 銀行残高:少なくとも家賃1か月分
- 給与明細:手取り月収が少なくとも家賃1か月分
- 学生:残高証明または保証人
家賃は通常のWGより高くなりやすいですが、家族・駐在・研究者など「多少高くても日本から確実に押さえたい」人には向いています。
Spotahomeは第3候補
HousingAnywhere、Wunderflatsで希望物件がない場合はSpotahomeも候補です。
英語で利用でき、オンライン予約を前提にしたサービスで、物件によっては住民登録可能であることや大家の対応言語が表示されています。
WG-Gesuchtはドイツ到着後の本命探しに使う
安いWGを探すならWG-Gesuchtは非常に重要です。サイト自体には英語表示もあります。
ただし、個々の大家・ルームメイトとのやり取りはドイツ語の場合があり、人気物件は応募が集中します。現地内見を求められることもあります。
そのため、日本からの最初の1軒より、ドイツ到着後の本命物件探しに使う方が向いています。
タイプ別:最初にどこで探す?
| タイプ | 第一候補 | 第二候補 |
|---|---|---|
| 留学生 | 学生寮 | HousingAnywhere |
| ワーホリ | HousingAnywhere | Spotahome |
| 現地就職 | HousingAnywhere | Wunderflats |
| 駐在員 | 会社手配 | Wunderflats |
| 家族移住 | Wunderflats | HousingAnywhere |
予約前チェックリスト
- ☐ Anmeldungできる
- ☐ 大家が住民登録用の証明を発行する
- ☐ 入居日がビザ・大学・勤務開始日に合う
- ☐ WarmmieteかKaltmieteか確認した
- ☐ 電気・Internetが家賃に含まれるか確認した
- ☐ Kaution(敷金)の金額を確認した
- ☐ 支払いは公式プラットフォーム内で行う
- ☐ キャンセル条件を確認した
家探し詐欺には注意
ドイツの消費者センターは、極端に安い「夢の物件」や、内見・契約前に個人口座へ前払いを求める偽物件に注意するよう警告しています。
特に、
- 大家が海外にいると言う
- 鍵を送るために先に送金を求める
- 公式サイト外のWhatsApp・メールだけで取引を進める
- 相場より明らかに安い
場合は注意してください。
HousingAnywhere等を使う場合も、支払いをプラットフォーム外へ移さないことが重要です。
家が決まったら次はAnmeldung
住民登録できる住居を確保できたら、次は入居後のAnmeldungです。

