ドイツから日本へ帰国するときや、別の車へ買い替えるときに必要になるのが車の売却です。
ドイツでは、中古車を販売店へ持っていくだけでなく、mobile.deで自分で売ったり、オンライン査定からそのまま買い取ってもらったりできます。

高く売りたいなら個人売買、ラクに早く売りたいなら買取サービスと考えると分かりやすいですよ。
ドイツで車を売る方法は大きく3つ
| 方法 | 売却価格 | 手間 | おすすめ |
|---|---|---|---|
| mobile.deなどで個人売買 | 高くなりやすい | 大きい | 時間に余裕がある人 |
| 買取サービスへ売る | 個人売買より低め | 小さい | 帰国前など急いでいる人 |
| 販売店へ下取り | 低めになりやすい | 最も簡単 | 次の車を買う人 |
どれが正解というわけではなく、価格を優先するか、時間と手間を優先するかで選びます。
まず「自分の車はいくら?」を確認する
いきなり売却せず、まず相場を調べましょう。
mobile.deで自分の車と同じ車種・年式・走行距離・エンジンの車を検索すると、おおよその販売価格が分かります。
さらに、wirkaufendeinauto.de、mobile.deのDirekt-Verkauf、AutoScout24の買取査定などでも価格を取っておくと便利です。
こうした買取価格と個人売買の相場を比べると、「数百ユーロの差のために個人対応をする価値があるか」が判断しやすくなります。

私ならまずmobile.deの相場+買取サービスを2社くらい見ます。その差が小さければ、面倒な個人売買をせず買取に出してしまいます。
方法① mobile.deで個人売買する
少しでも高く売りたいなら、mobile.deなどへ自分で掲載する方法があります。
自分で価格を設定でき、販売店の利益分が入らないため、うまくいけば買取業者より高値で売れます。
一方で、問い合わせ対応、値段交渉、試乗、契約、車の引き渡しまで自分で行わなければなりません。
写真はきちんと撮る
車を洗車し、明るい場所で外装・内装を撮影しましょう。
傷やへこみを隠すより、最初から分かるように掲載した方が、実車確認後のトラブルを防げます。
事故歴や故障を隠さない
売主が知っている事故歴や重大な不具合は、買主へ伝えます。
「個人売買だから何も説明しなくていい」ということではありません。
方法② 買取サービスへ売る
帰国前などで時間がない場合は、オンライン査定+店舗買取がかなり便利です。
代表的なのがwirkaufendeinauto.deです。
車種、年式、走行距離、状態、写真などを入力するとオンラインで売却価格が提示され、納得できれば店舗へ車を持ち込みます。
売却後の代金は銀行振込で支払われ、車両のAbmeldung(登録抹消)も代行してくれます。
mobile.deにも、広告を出す方法とは別に、提携する買取拠点へ直接売却するDirekt-Verkaufがあります。
個人売買より最高価格は低くなりやすい一方、知らない人からの大量の問い合わせや値段交渉に対応しなくてよいのが大きなメリットです。
方法③ 次の車を買う販売店で下取りしてもらう
新しい車へ買い替えるなら、購入する販売店でInzahlungnahme(下取り)してもらう方法もあります。
一番簡単ですが、売却価格が最も高くなる方法とは限りません。
そのため、販売店へ車を持っていく前にオンラインで相場を確認しておくと交渉しやすくなります。
車を売る前に準備しておくもの
- Zulassungsbescheinigung Teil I(車両登録証I)
- Zulassungsbescheinigung Teil II(車両登録証II)
- HUの書類
- 車の鍵・スペアキー
- 整備記録・Serviceheft
- 修理・整備の請求書
- 取扱説明書
- 冬タイヤなど売却に含める付属品
整備記録がきれいに残っている車は、買う側も安心できます。
個人売買なら必ず契約書を作る
個人に売る場合は、必ずKaufvertrag(売買契約書)を作成しましょう。
ADACやmobile.deが個人間の中古車売買用のひな形を提供しています。
契約書には、車両情報、走行距離、売買価格、事故歴、故障・傷、引き渡した書類や鍵などを記載します。
個人売主は契約書でSachmängelhaftung(契約不適合に対する責任)を除外できますが、知っている重大な不具合を故意に隠してよいという意味ではありません。
代金を確認するまで車両書類を渡さない
個人売買では支払いにも注意してください。
銀行振込の場合は、買主が見せる「振込完了画面」だけではなく、自分の口座で入金を確認してから車を渡す方が安全です。
特にZulassungsbescheinigung Teil IIは車の所有関係で重要な書類なので、代金を受け取る前に渡さないようにしましょう。
車は売る前にAbmeldungしておく方が安全
個人へ売る場合、特に重要なのがAbmeldung(登録抹消)です。
登録された状態の車をそのまま渡し、「買主があとで名義変更してくれるだろう」と任せることもできます。
しかし、買主が手続きをしないと、自動車税や保険の問題が残る可能性があります。

個人に売るなら、できれば自分でAbmeldungしてから渡すのが一番安心です。ADACもこの方法を勧めています。
登録抹消は車両登録窓口のほか、条件を満たせばi-Kfzを使ってオンラインでできる場合もあります。
登録抹消が完了すると、車両登録当局から保険会社と税関側にも情報が送られます。
登録したまま売る場合は必ず売却を連絡する
登録状態のまま車を渡す場合は、売却したことを車両登録当局と自動車保険会社へ速やかに知らせます。
契約書には、買主がいつまでに名義変更・登録抹消するかも書いておくと安心です。
帰国前なら「最高値」より「確実に売れる日」を優先しよう
日本へ帰国する人は、最後の1週間まで車を使いたくなると思います。
ただ、帰国直前に個人売買を始めると、「買うと言っていた人が来ない」「直前に値下げ交渉される」といったことも起こり得ます。
時間に余裕がないなら、数百ユーロ高く売ることより、買取価格を早めに確定しておく方が安心です。
まとめ:まず複数の価格を比べてから売ろう
ドイツで車を売るなら、いきなり1社へ持ち込む必要はありません。
まずmobile.deで個人売買の相場を調べ、同時にwirkaufendeinauto.deやmobile.deの直接買取などで査定を取ってみましょう。
価格差が大きければ個人売買、差が小さければ手間の少ない買取サービス、という選び方が現実的です。
そして個人売買の場合は、契約書・代金確認・Abmeldungの3点を特に忘れないようにしてください。

